元旦早々パソコン買ってるオタク |
2021年の始まりですが、実に寒いですね。
寒いって言いながら、筆者は元日から人の多いパソコン工房に行っていました。
1/1から店を開かざるを得ない悲しい状況なんだと思いますが、
人が多すぎてレジ待ちが店内でとぐろを巻いている始末です。三密まっしぐら。
そんな中で筆者は、並びもせずゆっくり別会計できる
同じフロア内のマウスコンピューター直販ショップでパソコンを買っていました。
昨年末に突然登場した小型のRenoir搭載PC・Mouse CT6です。
どんなもんなのか紹介したいと思います。
[もくじ]
- Mouse CT6の概要
- 外観
- 内部
- 使用感と総評
1.Mouse CT6の概要
Mouse CT6は、2020/12/26に登場したマウスコンピューターの小型PCです。
このご時世珍しいことに、Webではなく店舗先行で発売されました(Webでは今月末予定)。
準備がいるWebに比べると、店の方が手っ取り早く売り出せるからだそうです。
店に行けば現物が置いてある方が嬉しいのは間違いないですね。
準備がいるWebに比べると、店の方が手っ取り早く売り出せるからだそうです。
店に行けば現物が置いてある方が嬉しいのは間違いないですね。
構成はこんな感じになっています。下に書いたものは標準構成
(在庫があれば店で買える)で、メモリやストレージは
受注生産でカスタマイズもできます。
(在庫があれば店で買える)で、メモリやストレージは
受注生産でカスタマイズもできます。
Mouse CT6 | |
---|---|
大きさ | 横194.5mm×奥行き150mm×厚み28mm(実測) |
CPU | Ryzen 5 4500U(6C6T、2.3GHz) |
メモリ | DDR4-3200対応 SO-DIMM×2 (最大64GB) |
GPU | APU内蔵 Radeon Vega Graphics |
ストレージ | M.2×1(SATA/NVMe) ※2260,2280対応 2.5インチ×1 |
ネットワーク | 有線×1(Realtek RTL8111H)、 無線(Intel AX200) |
OS | Windows 10 Home |
入出力端子 | 前面: USB3.2 Gen1×3(TypeA×2、Type-C×1) USB2.0 ×2 SDカードスロット(SDXC対応) 背面: USB3.2 Gen1×2 VGA×1、HDMI(2.0b)×1、RJ-45×1、 イヤホン・マイク端子各×1、電源コネクタ、ケンジントンホール |
付属品 | ACアダプター(65W、19V/3.42A、5.5×2.5mmプラグ)、 VESAマウント用金具、スタンド、 説明書・保証書類 |
保証 | 1年センドバック、24/365電話サポート |
価格 | 76,780円(税込、税抜き69,800円) |
価格、構成を見る限り、ThinkCentre M75q Tiny Gen2の方がよくね?
と思うのは自然な話だと思います。筆者も同感です。
しいて言えば、店舗に在庫があればすぐ買える、厚みが小さい、
VESAマウント金具が標準でついてることがメリットといえるでしょうか。
しいて言えば、店舗に在庫があればすぐ買える、厚みが小さい、
VESAマウント金具が標準でついてることがメリットといえるでしょうか。
ところで、これの元ネタはASRockのMars 4000Uという小型ベアボーンPCです。
Twitterでも指摘があって気づいたんですが、外観からしてまんま同じ。
Webの仕様もASRockの方が詳しいので、かなり参考にしましたが
マウスコンピューターはもう少し詳細に仕様を書くべき。
Twitterでも指摘があって気づいたんですが、外観からしてまんま同じ。
Webの仕様もASRockの方が詳しいので、かなり参考にしましたが
マウスコンピューターはもう少し詳細に仕様を書くべき。
2.外観
幅28mmはさすがに薄く、もともと薄いM75q Tiny Gen2(実測で36mmくらい)よりも
さらにスペースが節約できます。
外観は樹脂ボディであまり高く見えませんが、まあこんなもんでしょう。
さらにスペースが節約できます。
外観は樹脂ボディであまり高く見えませんが、まあこんなもんでしょう。
正面斜めから |
マウスコンピューターのロゴが入る左側面 |
右側面 |
正面。電源ボタンはかなりストロークが短い |
背面。今時珍しくVGA端子が |
3.内部
右側面、ゴム脚部分のネジ4つを取るとカバーが外れて内部が見えます。
かなり小さいCPUクーラー(それでも設置面は銅製っぽい)、
重なったSODIMMスロット、2.5インチストレージ部分が見えます。
2.5インチトレイに無線アンテナがくっついている |
トレイを外したところ |
M.2スロットは裏面にあり、ここからマザーボードのネジ4つ、
VGA端子のボルトを外してアクセスするのでちょっと面倒です。
マザーボード背面。M.2はこちら側 |
マザーボードを取ると、裏側にある冷却のための涙ぐましい努力もうかがい知れます。
M.2冷却のための熱伝導シートが見える |
ちなみに、ACアダプターは一般的な5.5*2.5mmプラグの19V/65W品です。
電源ケーブルがミッキープラグで太いので、家にそれっぽいアダプターが余っている
オタクの人はそっちを使ってもいいかもしれない。もちろん保証はしません。
オタクの人はそっちを使ってもいいかもしれない。もちろん保証はしません。
4.使用感と総評
・普通に使ってる限りは、パフォーマンスについて特に不満は出ないと思います。
いくらモバイル向けでもRenoirという感じ。
いくらモバイル向けでもRenoirという感じ。
Youtubeで4K動画流してもドロップは少ないですし、再生にも問題ありません。
CPU/GPU負荷ともに低い水準(CPU:10%、GPU:23%程度)で収まっていました。
CPU/GPU負荷ともに低い水準(CPU:10%、GPU:23%程度)で収まっていました。
・ファンやヒートシンクが小さいので騒音が気になりますが、
やはり高負荷時にファンの音がかなり目立ちます。
ただCPU負荷がかなり高いときのような状況だけなので、
普通にWebや動画観てる程度なら気になることはありません。
やはり高負荷時にファンの音がかなり目立ちます。
ただCPU負荷がかなり高いときのような状況だけなので、
普通にWebや動画観てる程度なら気になることはありません。
・消費電力は、モバイル向けAPUということで十分現代的です。
アイドル時: 10W~12W前後
高負荷時:35~36W(OCCT 6.2.2 Power実行時)
アイドル時: 10W~12W前後
高負荷時:35~36W(OCCT 6.2.2 Power実行時)
Ryzen 5 4500UのTDPは15Wですが、負荷をかけながらHWInfoで見た感じでは
その通りに動いているようです。
・性能感を雑に書くと、以下の通り。
CBR20(シングル): 450(Core i7-7700Kに対して約5%落ち)
CBR20(マルチ): 2000前後(Core i7-7700Kに対して約20%落ち)
マルチでの性能差が大きいのは全コア負荷動作時のクロックが2.4GHz程度のためで、
これは仕方ないところか。
モバイル向けの低TDPなAPUとしては十分健闘しているほうでしょう。
これは仕方ないところか。
モバイル向けの低TDPなAPUとしては十分健闘しているほうでしょう。
(2021/1/3 追記)
・大事なこと書き忘れちゃったので追記ですが、2.5インチストレージをあとで
追加する場合、ねじがついてないので別途準備する必要があります。
追加する場合、ねじがついてないので別途準備する必要があります。
[総評]
メインのPCとして使うにはやや力不足を感じますが、
サブ用途としては検討してもいいかもしれない。
でも価格を考えると、やっぱりM75q Tiny Gen2の方かなあというのは変わりませんね。
サブ用途としては検討してもいいかもしれない。
でも価格を考えると、やっぱりM75q Tiny Gen2の方かなあというのは変わりませんね。
[おまけ]
このマシンのUEFIには隠された項目があり、
UEFI画面でCtrl+Qを押すと表示されるようになっています(もういちど押すと非表示)。
UEFI画面でCtrl+Qを押すと表示されるようになっています(もういちど押すと非表示)。
マウスコンピューターのCT6、BIOS画面で特定の操作すると隠されてるメニューが出てくるな。ちゃんと再現性があった pic.twitter.com/555aYR4a8N
— のらねこ! (@ragemax) January 1, 2021
隠されてる項目は以下の通り。
- AMD CBS
- AMD PBS(これらは一般的AMD用マザーでよく見かけます)
- ASR Developer(ASRock製マザーボード用の隠しメニュー?)
とくに最後の項目ですが、PPTやEDC/TDCのようなCPU関連のパラメーターを
手動で設定することができ、使い方次第ではAPUの負荷時クロックが上げられます。
手動で設定することができ、使い方次第ではAPUの負荷時クロックが上げられます。
設定は自己責任で |
負荷時のクロックが上がるということは、発熱や消費電力も上がるわけなので
手放しで喜ぶことはできませんが(正直やらない方がいい)、
ちょっとでも遊び要素があると嬉しいタイプのオタクには喜ばしいことかもしれません。
手放しで喜ぶことはできませんが(正直やらない方がいい)、
ちょっとでも遊び要素があると嬉しいタイプのオタクには喜ばしいことかもしれません。
当然ですが、マネされる方は自己責任でどうぞ。また、今後無くなっても知りません。
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