100W給電は貴重です |
USB PD対応USB Type-Cを2ポート持ち、1ポートで最大100W出せる
唯一の充電器、ANKERのPowerPort Atom PD 4が日本でもやっと買えるようになりました。
筆者も即購入してあれこれ試しましたが、結論から書くと
- 100W給電が必要なMobileStudio Pro 13/16ユーザー
- 45W(例:20V/2.25A)までの給電が必要なデバイス2台を1個のACで同時充電したい
という方以外には、ちょっとコストパフォーマンスが悪いです。
どういうことか見ていきましょう。
1.出力
本当にUSB PD1ポートで100W出せるかというと、出せます。
USB PDのチェッカーで調べると、本体の表記通りのパワールールが出ます。
20V5AのPDOは初めて見た |
12V出力はないので、GPD Pocketには向きません。
2.USB PDポートの挙動
PD 4はUSB PD対応ポートが2個あります。
1ポートのみの使用時は、最大で100Wきちんと出せるわけなので
当然、それ未満のACアダプターが必要なデバイスでも問題なく使えます。
例えばThinkPad T480(20V/3.25A)。
ちゃんと100Wアダプターとして認識している |
実際にUSB PDの通信を見ると 20V3.25Aで動作中 |
もちろん、世界で唯一?USB PDで100W駆動が必要な
MobileStudio Proでも動作します。ユーザー様に試していただきました。
唯一の100WデバイスでもOK |
3.複数ポート使用時の挙動
問題はこれで、複数ポートを同時に使うとどうなるかという話です。
・USB PD2ポート同時使用時
各ポートあたり50W出力が限界になるようです。
少なくとも、ThinkPad T480とXiaomi Mi MIX 2s(9V/3A対応)を同時接続すると
T480側では50Wと給電値が下がっていました。
65Wじゃねえのかよ!!!!!! |
Mi MIX 2s側の通信をキャプチャしたところ、 20Vでの電流値はは2.5Aが最大になってた |
つまり、65Wと27W……という風にはならず
50Wと27Wという感じに制限されていました。ちょっと残念。
・USB PDと通常のUSBポート同時使用時の挙動
PD 4には、各ポート最大5V/2.4A出力できるUSBポートが2つあります。
ではUSB PDとこのUSBポートを同時使用するとどうなるか、ですが
ぶっちゃけデバイスによって違います(当たり前か)。
筆者が試した範囲では、こうなりました。
・ThinkPad T480(PD)+Mi MIX 2s(USBポートに接続)→
T480側でACアダプターのW値が下がった(100W→89Wなど)。
ただし65Wでの給電はそのままなので実用は問題なし。
・MobileStudio Pro(PD)+Mate 20 Pro(USB)→
MobileStudio Pro側の給電が止まる(バッテリ駆動になる)。
MobileStudio Proは電力要求が厳しいのか、100WでACと接続できないと
給電が止まってしまうようです。
もっと詳しい動作の解析は、他の方に任せたいと思います。
4.まとめ
結局冒頭に戻ってしまうのですが、
- 100W給電が必要なMobileStudio Pro 13/16ユーザー
- 45W(例:20V/2.25A)までの給電が必要なデバイス2台を1個のACで同時充電したい
というユーザーはPD 4を買うべきです。
MobileStudio Proの純正ACは大きく、電源ケーブルもミッキータイプなので
細いケーブルが探しづらいという難がありますが、PD 4なら本体はもう少し小さく
電源ケーブルもメガネタイプなので選び放題です。
45Wデバイス2台持ちの方は、同時充電できる充電器がこれしかないので
1台でまとめたいならこれしかありません。45W充電器2つの方が安いですが。
それ以外の方は……ちょっと考えた方がいいかも。PD 4高いし。
30W2台の人も、小さい充電器の代表格であるAtom PD 1を2つ用意した方が
安いといえば安いですね。
ところで、100W対応となると充電器だけじゃなくケーブルも
5A出力に対応したものを選んでおきましょう。65W以上のデバイスは5A対応が必須です。
30W2台の人も、小さい充電器の代表格であるAtom PD 1を2つ用意した方が
安いといえば安いですね。
ところで、100W対応となると充電器だけじゃなくケーブルも
5A出力に対応したものを選んでおきましょう。65W以上のデバイスは5A対応が必須です。
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