前回、NVMe SSDを外付けするケースを紹介しました。
Amazonでも同じものが何度か売り切れたりしたようで、
やっぱみんな買うよな、などと思っていました。
などと言ってたら、ある日突然ブログにコントローラー製造元の
JMicronの人(!)から直接コメントがあり、
本家本元のテスト基板でテストを再度行うことになりました。
世の中誰が見てるかわかりませんね。
前回のスコアがやや煮え切らない結果だったため、今回は
USB3.1 Gen2のボードをもう一つ用意してやることにしました。
[記事のもくじ]
- テスト基板について
- USB 3.1 Gen2カード
- ベンチ結果
- まとめ
1.テスト基板について
受け取ったテスト基板は、台湾のJMicron本社から送られてきたものです。
FedExで2日で届きました。すげえな。
シンプルな作り。ねじ穴はあるけど受け側はなし |
JMS583 |
テスト基板のみで、ケースなどはありません。
2.USB3.1 Gen2カード
前回のベンチマークでは、シーケンシャルリード/ライトの値が
想定より低かったのですが、JMicronの人いわく
「(コントローラーの)ASM1142の限界ではないか」というお話でした。
ASM1142はPCIe2.0×2かPCIe3.0×1、つまり10Gbpsで接続されますが
実際はそこまでスループットが出ないんで、あのような結果になると。
実際、JMicron社内ではその上のASM2142(PCIe3.0×2接続)でテストしてるようで
筆者もそれにならって、同じコントローラーの載ったカードを買うこととしました。
意外と少なかったASM2142搭載カード。 玄人志向製 |
カードは極めて小さく、USB Type-Cが2ポート |
これの1ポートだけを使ってテストしました。
なお、SSDはSamsung 960 ProからSamsung 970 Pro(512GB)に
スイッチしています。後述しますが、SSD変更による結果の影響はありません。
3.ベンチ結果
ということで再テストですが、まず前回の結果をおさらいで載せます。
で、こちらがテスト基板+ASM2142カード経由の今回の結果です。
確かに速くなった |
シーケンシャルリード/ライトは確かに1GB/sを超え、
全力を出せているなという感じです。
しかし、なぜか4KB Q8/T8のスコアだけが前よりも落ち込む結果に。
カードの位置を変えてみたり、ドライバを入れなおしたりしてみましたが
ほとんど結果は変わらずでした。
また、前回のNVMe SSD外付けケースでもほとんど同じ結果に。
テスト環境がEPYC機という特殊性が理由かもしれませんが、
よくわかりません。
本来なら、4Kランダムのリード・ライトも相応に速くなっていてほしいんですが。
SSD固有の問題かなと思い、Samsung 970 EVO(250GB)でもテストしましたが
ほぼ同じ結果でした。
4.まとめ
ということで、速くはなったが煮え切らない結果という感じでした。
あとはIntel ThunderBolt 3コントローラーなんかでも試してみたいんですが
手元に環境がない。惜しいことです。
とりあえず、この結果はJMicronにフィードバックしていきたいと考えています。
なお、今回はJMicron様からテスト基板の提供はありましたが
金銭のやり取りはありません。むしろUSBのカードを買ったので持ち出しです。
完全に趣味まるだし。
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