2018年7月22日日曜日

NVMe SSDを外付けするケースを買った



 NVMe SSDがすっかり定番になって久しいですが、
悩みとして『入れ替えたときのデータコピーがめんどくさい』という問題があります。
HDDやSATA SSDのような外付けケースが今までなかったので、
入れ替え前に一度HDDなどにデータをコピーしてからNVMe SSDを入れ替え
データを書き戻して対応する必要がありました。

 しかしここ最近、Thunderbolt 3でNVMe SSDを接続する基板やアダプターが
いくつか出始めました。これは高価なので手が出ませんでしたが、
さらに安価なUSB3.1 Gen2接続のケースも登場し始めました。
今回はこれを入手したので紹介していきたいと思います。



目次:
  • 購入したものの紹介
  • 取り付け
  • 使用
  • ベンチマーク
  • まとめ



[購入したものの紹介]

Amazonで売っていた、GLOTRENDS ブランドのケースです。
他にも同じような内容の外付けケースはいくつか出始めており、
今後さらに入手が容易になることが期待されます。
今のところ、スリムなタイプと大きめで冷却に余裕がありそうなものの
2パターンあるようですが、こちらはスリムなタイプです。
大きいものも入手したんですが、これは※クセがあったので使用を中止しました。

※データが入っているSSDを接続すると中身が見られない(diskpartでパーティションを消し
フォーマットし直すときちんと使えました)、LEDがクソまぶしいなどの問題があります


ほぼ2280サイズのNVMe SSDと同等の大きさ

蓋を開けたところ。購入時はネジ留めされていなかったので
すぐ外せました

基板を外して裏面


コントローラー部分に寄ってみる。
JMicron製・JMS583


もう一つ、中国Sintechから購入したもの。
こちらはあまりおすすめしません


本体はアルミ製。ほぼ2280サイズのM.2 SSDと同等の大きさなので
かなりコンパクトです。精度も問題なし。

 現在、NVMe SSDをUSB 3.1 Gen2で接続できるコントローラーは
JMicron製JMS583・ASMedia製ASM2362の2種類ありますが、
本製品は前者が使われており、NVMe SSDとはPCIe3.0×2(16Gbps)で
接続します。もちろん、実際の転送速度はUSB3.1 Gen2の10Gbpsに
制限されます。

 付属品はネジ、ドライバー、短いUSB A - Type-Cケーブル、
ゴムリング、放熱シリコンパッドと一通り揃っており、
シリコンパッドで放熱も考慮されているのはうれしいところです。
ただ、付属のケーブルはUSB3.1 Gen1接続しかできないようなので、
10Gbps転送には別途ケーブルを準備する必要がありました。
筆者は手元にあった Thunderbolt 3ケーブル(20Gbps、2m)を使いました。
これでも問題なくUSB3.1 Gen2接続ができます。





[取り付け]

今回は、手元にあった Samsung 960 Pro(512GB)を使ってみます。
取り付けは蓋を開けてSSDをセット、あとはネジ留めでOK。
ネジは手持ちのアイネックス製を使いました。
あとは余っていた放熱シリコンシートも使っています。




[使用]

筆者の場合、いまUSB3.1 Gen2のポートがあるPCはEPYC機しかありません。
これにはASMedia製・ASM1142というUSB3.1 Gen2コントローラーの載った
インターフェースカードが取り付けてあります。
これに先程のThunderbolt 3ケーブルで接続しています。
Windows 10でテストしていますが、特にドライバは不要です。


[ベンチマーク]

CrystalDiskMark 6.0.1でのベンチマーク結果は、こんな感じです。


10Gbpsには及ばないが十分


 順次読み書きともに1GB/sまではいきませんでしたが、これくらい出れば十分でしょうか。
もちろん、CrystalDiskMarkの設定や、接続先のコントローラーを他のものにするなどで
結果が変わる可能性は十分あります。

 あとは熱でしょうか。使用中はとにかく熱くなるので長時間の利用はおすすめしません。
これは意味があるかどうか分かりませんが、コントローラー部分にも放熱シリコンパッドを
入れた方がいいかもしれません。

[まとめ]

ようやくこの手のケースが出てきたので、SSD入れ替えが楽になったのは間違いないところです。
あとはASMedia製コントローラーを採用した製品が今後出てきたら、比較してみたいですね。


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