つい先日ですが、DeskMini B250のBIOSを書き換えていたら突然電源が落ち
起動してこなくなってしまいました。
あまりに焦ってしまい、これはまた輸入か?ハンドキャリーか?という気分になりました。
しかし深呼吸したのち、こういう時ROMライターとかでなんとか復旧する人いるな?
と思い立ち、あれこれ検索してみたら案外何とかなりそう……という事がわかったため
何とかなるやろ!というガバガバな心でなんとかやってみることにしました。
※マネする場合は自己責任でどうぞ
[BIOSチップを探す]
とりあえずBIOSチップを探します。
Deskmini B250のマザーボードであるB250M-STX MXMは、背面にありました。
BIOSバージョンのシールが貼ってあるので剥がした |
BIOSチップはソケットにはまってるタイプもありますが、
本機は基板にハンダ付けされていました。
BIOSチップは、WinbondのW25Q128FVシリーズという16MBのモデルのようです。
[方法を調べる]
次に、アカンことになったBIOSを焼き直す方法を調べました。
ちょっと調べたら、以下のようなページが出てきました。ほとんどビンゴです。
LGA1151 ASUSマザーボードBIOS復旧 1/2 ROM焼き - ふらっと 気の向くままに
http://datyotosanpo.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
マザーボードこそ違いますが、自分のやりたいことと同じ。
さらにBIOSチップまでほとんど同じです。
そして必要な道具までAmazonで手に入ることが分かったので、速攻注文しました。
今回はPCに繋いで使うEEPROMライターと、ハンダ付けされているBIOSチップ
(SOP8タイプ)にデータを流すためのテストクリップを調達。
ROMライターはEZP2010という製品で、中華なプロダクトみたいです。
テストクリップは洗濯ばさみみたいなやつで、チップを挟み込みます。
しかしROMライターってもっとするもんだと思ってましたが
2,000円そこらなら気軽に買えますね。ヤバい。
[そして復旧へ]
箱がいかにもなROMライター |
翌日にはAmazonから届きましたので、速攻で"オペ"を開始します。
手順はこんな感じでした。
なお、事前にこの動画の説明にあるリンクからドライバとアプリケーションを
ダウンロードしています。
UEFI BIOS Chip Recovery/Reprogram Guide V2 ( EZP2010 Programmer)
- DeskMini B250からマザーボードを外し、マザーボードは電池を抜いておく。
- ROMライターを別のPCに接続し、ドライバーをインストールしておく。
ドライバーにWindows 10用はないので、8用を使います。
なお、そのままだとドライバに署名がないと怒られてインストールできないので
テストモードに入ってからインストールします。
インストールが終わったらケーブルを抜きます。
- テストクリップでBIOSチップを挟む。
BIOSチップとテストクリップにはピンの順番があるため、これを合わせます。
順番は型番で検索して調べます。
今回のWinbondは、1ピンがチップ表面の〇印部分になっていました。
テストクリップは、伸びているケーブルの赤線部分が1ピンでした。
オペの風景
- テストクリップの反対側をROMライターに接続する。
ROMライターのレバーを起こし、レバー側のソケットに差し込む。
差し込んだらレバーを倒して固定。 - USBケーブルでROMライターを接続し、ダウンロードしたソフトウェア(EZP2011)を起動。
- [Detect]ボタンを押すと、チップが勝手に認識される。
されない場合はクリップで挟み直す。 - 最初に必ず[save]ボタンでBIOSのバックアップを念のため取る。
ただし、今回は起動しない状態だったのでこれを省略しました。 - 書き込む前に[Erase]ボタンを押し、チップの中身を消去する。
これをやらないと後で失敗します。 - [Load]ボタンでBIOSのファイルを読み込ませる。
- [Program]ボタンでBIOSを書き込む。
- 終わったら[Verify]ボタンで内容がおかしくないか確認する。
[Erase]をせずにいきなり書き込むと、まずVerifyが失敗します。 - 終わったらROMライターを取り外し、テストクリップを外す。
あとはマシンを元に戻して、電源を入れるだけです。
今回は問題なく書き込みができたためか、無事元に戻りました。
[所感]
これでBIOS焼きをミスっても何とかなるな!ガハハ!……たぶん。
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