ただ型落ち品のビデオカードですから、性能はお察し状態。
もうちょっと現代的な……人権スペックが欲しい……となったので、
筆者は現代的なビデオカードを軽率に購入してしまいました。
最初から買えばよかったのでは?
[買ったもの]
今回のカードは、現行ワークステーションノートに使われているQuadro P3000です。Pascalプラットフォームのミドルレンジモデルで、Geforce GTX 1060相当らしい。
搭載メモリはGDDR5の6GBで、まさしくGTX1060と同等ですね。
詳しい仕様はこの辺でもご覧下さい。
Dell向けの保守部品パッケージに思える。未開封でした |
メモリチップが少なくても6GB |
裏面にはバックプレートがある |
今回も、Quadro K3100Mと同じくebayでアメリカのセラーから購入しました。
購入価格は送料や税金含め、約6.3万円。元日1/1に注文し、10日も経たずに
日本に届きました。アメリカ人やるな。
ノート向けなので、この辺でもTDPは75W。Quadro K3100Mも確か同等でしたので、
恐らく問題ないだろうという想像です。
[取り付け]
さっそく取り付けです。これは本来ノート用のためか裏側にバックプレートがついています。
ただしDeskMini B250用のGPUクーラーでは使えないため、まずバックプレートから
慎重に外します。
ネジ穴部分からゆっくり外していく |
バックプレートはカードに両面テープでくっついてるだけですので、
四隅からツメなどで慎重にはがしていきます。
カードを曲げたり傷つけたりしないよう慎重に。
あとはGPUダイ側にグリスを塗布して、クーラーを取り付けるだけ。
塗りすぎたグリス |
なおDeskMini B250のGPUクーラーは、裏側から付属のネジで締め上げるタイプ。
どうもGeforce GTX 1080付モデルも、クーラーは同じようですね。
あっちはもっと熱いでしょうから大変です。
ヒートシンクはアルミ、裏側は銅プレートです |
[稼働・認識]
Quadro K3100Mと同じように、何の問題もなく起動し
UEFI画面も最初っから表示できました。さすが現行カード。
無事換装成功です。やったぜ。
GPU-Zにて無事認識 |
そういえば、K3100Mの時は特に稼働時の温度を載せてませんでしたので
ここで載せておきたい。
この冬の時期、室温25℃前後でアイドル時、ファン速度ノーマルなら
だいたい20~30℃くらいで推移しています。
負荷もないのでクロックも低い |
適当なベンチマークを実行してみました。FF14:紅蓮のリベレーターですね。
実行中の温度も50℃をわずかに超えるくらいで、かなり穏当です。
[Quadro K3100Mとの比較]
Quadro K3100Mといくつかのベンチマークで単純に比較しました。
最初はGeekBench 4.0 OpenCLです。
Quadro K3100Mでの結果 |
P3000。約4倍に迫る差がついています |
次は3DMark(Basic Edition)で、FIre StrikeをフルHDで実行しました。
こちらも3倍以上の差がつきましたね。
K3100M |
P3000 |
今更ですが、世代の違いによる差をまざまざと感じました。
[その他動作]
Quadro P3000の場合、K3100Mと違ってDeskMini B250にあるHDMIコネクタもきちんと使えました。すごい。
ただ、内部的にはDVIから変換してる扱い?のようで、フルHDまでしか設定できません。
また、K3100Mではできなかった4096×2160@60Hz表示は問題なく可能でした。
まあ当然ですね。これはDPでも、MiniDP端子どちらでもOKでした。
内部的には画面出力が6系統 DVIの表示がHDMIで繋がっているところ |
[問題]
特段フリーズもせず無事動いていますが、問題がひとつだけありました。
新しいドライバが適用できない!
NVIDIAのドライバは、ビデオカードのハードウェアIDがINFファイルに書いてあるものと違うと
非対応ハードと見なされてインストーラーがハネてきますが、
今回のカードがそんな状態になっています。
なぜかわかりませんが、今回のカードはハードウェアIDが00000000という値になっています。
普通ありえないと思いますが、もしかしたら保守部品だからかもしれません。
本来は組み込んだ後にハードウェアIDを書き込むとかしてるのかも……と想像しています。
なぜこれが動くのかはわかりません。
赤線がハードウェアID部分。 具体的には 00000000 の前4桁がノートPCのモデルコード、 後ろ4桁が製造元コードということらしい |
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