以前、こういう記事を書きました。要するに『コミケにはジオラインの下着を
着てけばちょっとは快適です』と言う内容です。
あれから2年くらい経ち、筆者もいろいろ学ぶ所がありましたので
アップデート版をお送りしたいと思います。夏コミでも冬コミでも通用する内容…
にしたつもりです。
目的はひとつ、もっとコミケを快適に過ごしたい。
コミケは夏も冬も、一日中歩き回る過酷なスポーツそのものです。
近いシチュエーションとしては登山が挙げられるのではないでしょうか?
ということは動きやすく、汗にも強い登山用の下着(ベースレイヤーといいます)が
役に立つはずだ、という考えからこの記事に至りました。(単純)
※あくまで筆者が買った・着たものの中からピックアップしていますので、
数が少ないことをご了承ください。
※化繊やウールにアレルギーがある方は着られないかもしれませんが、ご容赦ください。
1.モンベル・ジオライン(オール化繊)
国産アウトドアブランド、モンベルの商品です。三種類あり、
- L.W…薄手。価格…ロンTで3,500円前後。
- M.W…中間。価格…ロンTで4,500円前後
- EXP…厚手。価格…ロンTで6,000円前後。
という展開です。夏用のメッシュ生地もあるんですが、省略します。
上下色々とラインナップがありますが、L.Wだけトランクスやブリーフがあります。
夏コミではL.W、冬コミではL.WかM.Wをおすすめ。
EXPは暖かいですが、やり過ぎの感があります。
ただ、サークル参加でずっと座ってる人にはEXPもいいかもしれません。
比較的入手しやすく、値段も(アウトドアブランドの中では)安い方です。
少しざらっとした生地で、シルエットはモサいですが、
モンベルはだいたいこんな感じなので仕方ない。
汗をかいても、L.Wはよく乾きます。M.Wはそこそこ。
汗のにおいは抑えめですが、まったくしないわけではない。
あと、M.W以上は買って1年くらいで毛玉ができやすいので、
扱いには注意したいところです。
2.モンベル・スーパーメリノウール(ウール)
同じモンベルですが、こちらは化繊じゃなくてウールがメインの下着です。
ジオラインと同じでL.W~EXPまで三種類。ラインナップも同じ感じです。
値段はジオライン+1,000円くらいと考えたらいいでしょう。
ウールというとチクチク感を想像しますが、L.Wはかなりツルツルで
ウールが92%も含まれてるとは思えない着心地です。
さすがにジオラインよりあたたかく感じますが、化繊に比べたら汗の乾きは悪いので
重ね着前提の冬におすすめ。
汗のにおいは感じにくいです。これはウールに天然の防臭効果があるからだそうですね。
3.ファイントラック・メリノスピンライト(化繊+ウール)
こちらも国産ブランド、ファイントラックのウェアです。
化繊とウールのハイブリッド、いいとこ取りを狙った感じ。ラインナップは
- メリノスピンライト…夏以外3シーズン向け。価格…ロンTで7,000円後半。
- メリノスピンサーモ…秋冬向けの厚手。価格…ロンTで約9,000円。
です。ロンTやタイツなど、モンベルのジオラインとラインナップは似ています。
筆者が持っているのはメリノスピンライトのみ。
生地はモンベルのスーパーメリノウールL.Wより厚みがあり、ざらっとしていて
少しチクチク感がありますから重ね着したい。
シルエットはモンベルのものより少しピッタリ目です。
汗の乾きはスーパーメリノウールL.Wよりはよく、暖かさはほどほど。
においはこちらもあまり感じません。
また、ラインナップに靴下もあります。5本指のアンクルソックスは
筆者も履いてますが、よくフィットしつつ快適でおすすめです。
高いけど(3,240円…)
4.ファイントラック・ラミースピンドライ(化繊+苧麻)
苧麻(からむし)という多年生植物の繊維を使ったベースレイヤーです。
価格はジップアップのロンTで9,000円半ば、トップスのみの展開です。
苧麻は強度が高く涼しい素材で、薄めの生地は風通しがよく、夏に向いています。
シルエットはややゆるめ、着た感じはサラっとしてます。
汗も良く乾きますし、汗まみれになっても生地が白く塩を吹きにくいのがいいですね。
筆者はこれのポロシャツを持っていますが、夏はかなりお世話になりました。
5.ファイントラック・スキンメッシュ(化繊)
これはちょっと特殊な服です。というのも、これは単体で着るのではなく
ベースレイヤーの下に着るウェアというものです。
お値段はロンTで5,000円くらい。ラインナップは上下揃ってます。
生地は超薄手で透けまくり、かなりフィットするシルエットです。
そして間違っても単体で着てはいけません。
というのも、この服は『汗を上に着たベースレイヤーに吸い上げさせる』
ためにあるからですね。なのでこの服自体は汗を吸いません。
これと上に着るベースレイヤーはちょっとピッタリ目を選ぶと、
かいた汗がこれによって上のベースレイヤーに伝わり、
ベースレイヤーが発散させるというワケです。
確かに汗をかいてもこの服はベタつきにくく、
汗で服が貼り付くということもありません。
夏だけでなく、冬でも着ていい感じの服と言えるでしょう。
ちなみに同じ考え方で、『靴下の下にはく靴下』『手袋の下に付ける手袋』
まで揃えています。やりすぎだろ…でも靴下は確かに快適です。
6.ミレー・ドライナミック(化繊)
フランスのブランド・ミレーの服です。先程のスキンメッシュと同じ考えの服ですね。
お値段はロンT(七分袖)で6,000円くらいです。
これも上下ラインナップがあります。
見た目から超メッシュで超スケスケって感じなので、これを単体で着る人はいないと
思いますが、スキンメッシュと同じく一番下に着る服です。
スキンメッシュは薄手、こっちは高さのあるメッシュ生地という感じ。
シルエットはピッタリ系で、網部分がめっちゃ伸びるので着づらく脱ぎづらいという
最低な着やすさの服ですが、汗による冷えは全然感じません。
夏コミでも冬コミでも、ガンガン動き回る人はスキンメッシュかこれを一番下に
着ていくべきでしょう。あんまり汗をかかない人はいらないかもしれない。
・夏コミ・冬コミ毎の選択
別々に考えます。[夏コミ]
一番下…スキンメッシュ or ドライナミック
その上…ジオラインL.Wかラミースピンドライ
夏でもなるべく素肌は晒さないほうがいいと考えます。暑苦しいかもしれませんが、
直射日光・紫外線対策、他人の汗まみれな肌に触っても不快感を感じないためです。
例えば、行列中に押されて隣のオタクと肌の触れあいをしてしまった経験はないでしょうか?
長袖ならそんな時でも不快感は減らせます。
また、夏でもタイツを履いた方が下半身の汗を気にしづらくなるので
ジオラインL.Wのタイツはおすすめです。
[冬コミ]
一番下…スキンメッシュ or ドライナミック、ジオラインL.W(動きの少ない場合)
その上…ジオラインM.W or EXP(動きの少ない場合)、
スーパーメリノウール、メリノスピンライト
冬でもやっぱりスキンメッシュやドライナミックは活躍します。
特に動く人、汗をかきまくる人には必須でしょう。
汗が引かないと、どれだけ重ね着しても寒いものです。
上は動く人ならジオライン、動きの少ない人ならウール系の方がいいかもしれません。
どうしてもウールよりは化繊系ウェアの方が汗の乾きがいいからですね。
・ユニクロの存在
これらのウェアは、普通に考えたら高いです。
下着だけで何万も払えるか?と言われたら考えてしまうでしょう。
なので、もっと安いユニクロのエアリズムとかヒートテックを選びたくなるところです。
個人的には、汗をぜんぜんかかない人ならアリだと思います。
特に冬なら極暖ヒートテックなんか暖かいかもしれません。
しかし動き回る人や、筆者のような汗かきデブ野郎はやめた方がいいです。
なぜなら全然乾かないし、特にエアリズムは体に貼り付いて不快だから。
着替えを持っていければいいですが、なかなか難しいのではないでしょうか。
・まとめ
色々とインナー類を紹介してきました。
どれも値段なりに十分な性能を持っているのは確かです。
コミケのような過酷な環境なら、特に安いインナーとの違いを感じるのではないでしょうか。
また、これ以外にもアウトドアブランドからは
アホみたいにたくさんの機能性インナーが売られています。
一度良さを知ってしまうと、"インナー沼"にハマってオタク趣味どころじゃなくなるかも
しれません。
冗談はさておき、高いと言ってもひと月~3カ月に1着くらいなら
買いそろえていけるのではないかと思いますので、一度着てみてはいかがでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿