※はじめに
『ASUS 無線LANゲーミングルーター 実感・体感レビューキャンペーン』に当選したため
無償でモニター提供を受けています。
そのため、多少宣伝めいた内容ととられても仕方ありません。
そういう前提でお読みいただけますようお願いいたします。
ある日、自分も申し込みしたのを忘れてたキャンペーンの当選通知メールが来ました。
ちょうど出たばかりの最新ルーター、ASUS・RT-AC88Uのモニターです。
5GHz帯はついに最大2.167Gbps、2.4GHz帯も最大1000Mbpsで
通信可能と、大台に乗ってきた感のある無線ルーターです。
もともと以前のハイエンドモデル・RT-AC87Uを1年半ほど使っており
特段不満もありませんでしたが、最新ルータをレビューできるのはもうけものでした。
今回は、RT-AC87Uとの違いを中心に見ていくことにします。
[外見]
天板。LED位置が87Uとは変わりこちら側に また放熱目的か、スリットが天板上部にもできています |
正面はフタ付USB3.0とLED/WiFiのオンオフスイッチ |
見た目はRT-AC87Uとかなりそっくりです。
ただし、若干ですが87Uに比べて大きめ。
(横約300ミリ、奥行き約190ミリ。87U比で横10ミリ、奥行き20ミリ増)
しかし、左右側面にアンテナ端子がひとつずつ備えてあるため
しかし、左右側面にアンテナ端子がひとつずつ備えてあるため
アンテナのことを考えると横幅は約90ミリ程度増えた、と考えた方がいいでしょう。
そのため、本体の設置には場所をとりまくります。
単純にラックや机に平置きするより、可能なら壁に固定したほうがいいように思います。
普通に置くには邪魔なので壁に無理矢理くくりつけたRT-AC88U pic.twitter.com/xetxQKyoND— のらねこ! (@ragemax) 2016年3月26日
特に壁掛け用の器具はついてませんが、むりやりタイラップと網などで壁に固定しました。
アンテナは赤が差し色で入り、いかにもゲーミング用と言う感じです。
ASUSのゲーミングマザーとイメージは同じですね。
LEDの色は青から白になり、目に刺さる感じは減りました。これはいい変更点。
気になる場合でも、いつものLEDオンオフスイッチで切ればOK。
しかし、はっきりわかる87Uとの違いはLAN側ポートの数でしょう。
RT-AC88UはLAN側が8ポートと、民生用ルーターとしては破格の多さです。
なんと1-2ポートはリンクアグリゲーションにも対応。 使うかはともかく |
普通のルータだとLAN側は4ポートが多く、足りないので8ポート程度の
スイッチをぶら下げるという運用も多いかと思いますが
このルータならその心配が少なく、不要な機器削減につながるかもしれません。
ACはRT-AC87Uと変わらず、6センチ四方の19V/2.37A品です。
ACの小ささは変わらず |
[性能・機能面]
次は、性能・機能面でRT-AC88Uと87Uを比較してみましょう。
RT-AC88U側は、2016/3/24にリリースされたばかりの
ベータ版ファームウェア(Ver.9.0.0.4.380.2697)が前提です。
RT-AC88U側は、2016/3/24にリリースされたばかりの
ベータ版ファームウェア(Ver.9.0.0.4.380.2697)が前提です。
機種 | RT-AC88U | RT-AC87U |
CPU/ メモリ | Cortex-A9 2コア 1.4GHz DDR3 512MB | Cortex-A9 2コア 1GHz DDR3 256MB |
無線 | 2.167Gbps(5GHz、802.11ac) 1000Mbps(2.4GHz、802.11n) | 1.7Gbps(5GHz、802.11ac) 600Mbps(2.4GHz、802.11n) |
無線LAN 関連機能 | WPS(無線接続補助) 802.1x対応(要RADIUSサーバー) MU-MIMO対応(要対応子機) ゲスト用SSID | WPS(無線接続補助) 802.1x対応(要RADIUSサーバー) MU-MIMO対応(要対応子機) ゲスト用SSID |
有線 | LAN×8(10/100/1000) ※ポート1,2でリンクアグリゲーションにも対応 WAN×1 1Gbps (WWAN2本に設定変更可) | LAN×4(10/100/1000) WAN×1 1Gbps (WWAN2本に設定変更可) |
USB周り | USB3.0×1(フロント、カバー付き) USB2.0×1(背面) USBデータ通信デバイスが 使用可 | USB3.0×1(フロント、カバー付き) USB2.0×1(背面) USBデータ通信デバイスが 使用可 |
共有 | USB-HDD共有(SMB) DLNA/iTunesサーバー対応 TimeMachine対応 FTPサーバー プリンタ共有 インターネット越しファイル共有 ネットワーク内PC共有フォルダへの アクセス機能 | USB-HDD共有(SMB) DLNA/iTunesサーバー対応 TimeMachine対応 FTPサーバー プリンタ共有 インターネット越しファイル共有 ネットワーク内PC共有フォルダへの アクセス機能 |
VPN | PPTPサーバー・クライアント OpenVPNサーバー・クライアント | PPTPサーバー・クライアント OpenVPNサーバー・クライアント |
その他 | Webフィルタリング、 ペアレンタルコントロール (トレンドマイクロ) ルータのセキュリティ診断 クラウドストレージ(ASUS)同期 別の同型機とのファイル同期 スケジュールによる省エネ機能 (無線のみ) Adaptive QoS(特定の通信を優先できる、プリセットモード有) WTFast(ゲーマー向けVPN) ブリッジモード | Webフィルタリング、 ペアレンタルコントロール (トレンドマイクロ) ルータのセキュリティ診断 クラウドストレージ(ASUS)同期 別の同型機とのファイル同期 スケジュールによる省エネ機能 (無線のみ) Adaptive QoS(特定の通信を優先できる) |
RT-AC87Uと比べ、88UはCPUのクロックが上がり、メモリも倍増。
前述のとおり5GHz/2.4GHz帯ともに最大2.16Gbps/1Gbpsと高速化しました。
LANは8ポートで、1,2ポートはリンクアグリゲーションにも対応。
民生用ルーターにしては高機能で、対応機器と使えば帯域に余裕ができますね。
…という基礎性能の違いはありますが、ほとんどの機能は共通です。
そんな中で、RT-AC88Uはゲーミングルーターと銘打っているだけあり
ゲーマー向け機能が新規で増えています。
そのゲーマー向け機能であるWTFast対応は、
PCゲーマーなら既におなじみかもしれませんが
要するにサービスが持っているサーバーにVPNして
オンラインゲームでのレイテンシを下げようぜ!というもの。
特に海外サーバーへのレスポンスが悪い環境には効果あるのかも。
とはいえ筆者の家では、もともとRT-AC87Uをタダの無線アクセスポイントとして
使っていましたので、88Uも同様にアクセスポイントとして使う予定です。
その場合、WTFastはアクセスポイントモードでは無効になるので
あまり意味がなかったりする…
他にもAi Protectionみたいなセキュリティ機能、ファイアーウォールなども
ほとんど無効ですが、まあ高機能な有線ルーターを持ってれば
そちらでやればいいだけですね。
筆者宅のおおまかなネットワーク環境 |
ちなみに、88Uではブリッジモードが使えるようになりました。
ようするに無線がつながる中継機として使えるわけですね。
今までもメディアブリッジモードという似た機能はありましたが、
子機側にぶらさがる機器が有線接続に限られていました。
何気にこっちのほうが目玉機能だと思うのは筆者だけでしょうか。
#とは言え、他社ルータなら前からあった機能の気はしますが…
ASUSルータおなじみの管理画面 |
[パフォーマンス]
電源ONから使用可能まではちょっと長めで、5GHz帯のDFSも考えると
3~4分くらいの待ちが必要ですが、高機能な分これは仕方ないか。
管理GUIの画面遷移は変わらず、設定変更後の待ちもほぼ87Uと同等です。.
肝心の無線スピードですが、正直これは筆者の使用環境だと大差なし。
87Uから入れ替えてもスピードの向上が見られるかは不透明ですが、
CPUやメモリの増強もあるため、複数機器での接続や
フィルタリング/ファイアーウォール使用時などのパフォーマンスは
向上する可能性は高そう。
あと発熱ですが、天板のスリットが効いている?のか
87Uよりは少なめな感じがあります。
とはいえ、3月下旬の時期に評価しているので参考程度に。
[まとめ]
この高機能ルーターの性能を100%発揮できるかといわれれば疑問ですが
『エントリー機から買い換えたい!』とか、『2台買って高速無線ブリッジしたい!』
『8ポートに機器をまとめたい!』とか、
『とにかくハイエンドモデルじゃなきゃイヤ!※』という人なら
まず候補に入れて損はないモデルと思います。
逆に、今RT-AC87UやAC3200など、ハイエンドモデルを持っていて
特に不満がなければ
ムリして買い換える必要もなさそう…というのが正直なところか。
※海外では既にRT-AC5300というド級ルータもありますが、そのうち日本でも出るんだろうな。
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