Haswell-EPのデュアルXeon用マザーボードは、1枚64GBのメモリモジュールまで使えます。
普通そんなメモリはめったに見ることはありませんが。
でも!メモリは積めるだけ積みたい!ということで、半分の容量である
32GBのメモリモジュールを買いました。超大容量メモリってどんなのでしょう?
買ったのはKingstonのサーバー用メモリです。規格はDDR4-2133、1枚32GB。
Dellのサーバー、IBMのサーバー用のものをそれぞれ1枚ずつ買いましたが、
中身は一緒ですし、普通?のマザーボードでも使えました。
なぜこういう買い方になったかは、単に在庫の問題です。
一般的にサーバー用というと、ECC付Registered-DIMM(RDIMM)が使われます。
メモリチップにバッファを設けて、メモリへのアクセスを安定して行なえるようにしています。
しかし、1枚32GBオーバーになるとLRDIMMという種類のメモリが使われます。
LRDIMMの詳しい内容はGoogle検索などで探して頂いたほうがいいと思うので、説明は省略。
RDIMMのバッファ部分をもっと強化した感じです。
メモリの写真を見てみると分かるとおり、普通のメモリとは比べものにならないくらい
メモリチップが満載です。
表。真ん中がバッファ用LSI |
裏面。合計36枚のメモリチップ |
今までは4GBのECC-Registeredメモリを8枚で32GBという構成でしたが、
これ1枚で同等なんですね。狂ってますね。
1CPUにつき1枚ずつ使いますので、埋まるスロットは2本だけ。
本当は手持ちの4GBと混ぜたかったですが、まったくPCが起動しなかったので諦めました。
で、実際にこの状態で稼働してみます。
Windowsのタスクマネージャーでも、2本で64GBのメモリがしっかり認識されました。
赤枠部分が使用スロット数 |
たった2スロットで64GB。8スロット埋めたら256GBですね。SSDかよ。
これだけあれば、仮想マシンも立て放題ですね。
なお、CPUの仕様チェックでよく使うCPU-Zではなぜか64GBと認識されました。
完全にぬか喜びです。
本当にこの容量だったら… |
[導入ガイド]
一体誰のためか分かりませんが、買いたいという方向けに。
・価格帯…2015年11月現在、32GBの場合は1枚4~5万円くらいから。
私はAmazonで購入しましたがだいたい1枚5万円くらいでした。
安くあげたいだけなら、ebayで送料・税金を考慮して1枚4万円くらい。
もしもの時を考えると、国内業者の方が安心できますね。
なお、64GBモジュールになると買えるところが極端に限られます。
各メーカーのサーバー用純正メモリとして1枚40万以上(Dell)~なんと180万円(F通)まで
値段がピンキリ。オンラインショップでもあんまり見つかりません。
ebayだと一応いくつか見つかりますが、それでも1枚16万円。税金考えると18万円が近づきます。
宝くじでも当たらないと買えませんね。
・導入の注意…C612のようなデュアルXeonマザーの場合、基本は4枚1セットで導入します。
最低構成として、今回のようにCPU1つにつき1枚で計2枚ということもできますが、
それ以外は4枚(2×2)か8枚(4×2)みたいな感じになります。
基本はマザーボードのマニュアルに従ってください。
筆者の使っているASUS・ZS10PE-D8 WSの マニュアルにあるメモリ構成 |
さて、あと6枚いつまでに増設できるか…
「ぬか喜び」という言葉の使い方が違うのでは。一旦喜んだけど現実には喜ぶ理由がなかった、ってのがぬか喜びだと思うのですが、今回はメモリ増設には成功していて、CPU-Zによる見た目が違ってたというだけだから真逆のような気がします。
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