2015年9月26日土曜日

組める!自家製ThinkPad X230(完成編)















自家製ThinkPad X230組立編も、ようやく第3回です。これで完成編です。




前回でThinkPad X230の上半身は組み立てが終わりました。次に下半身の組み立てを行ない、
あとで上半身を組み付けて完成です。下半身は簡単です。

まず、下半身のベースとなるボトムケースを準備します。

既にスピーカーが取り付けてあるが、外した方がいいです















写真のようにメモリの蓋は付けておいてもいいですが、
HDD部分の蓋やスピーカーは後で取り付けましょう。

 次はシステムボードです。ヒートシンク/ファンは最初から取り付けてあります。

最近のThinkPadより大きいシステムボード
















裏面にACジャックのコネクタがある















 いきなりボトムケースに組み付けるとACジャックが後付け出来ず二度手間なので、
落ち着いて裏面に取り付けます。
メモリスロットもありますが、ここでメモリを取り付けても後でやってもかまいません。

 表面にCMOSバッテリを取り付けるのを忘れずに。
バッテリーは両面テープで固定しますが、だいたいの位置がシステムボードに示してあるので、
なかなか親切です。

 ここまで終わったらボトムケースに組み付けます。
ボードの取り付けは右側、イヤホンジャック側からやりましょう。
ネジ留めの箇所は保守マニュアルを参照してください(めんどくさくなった


ほとんど完成に近い(?)














ここまできたら、後はSSDや無線カード、BTモジュールなどを取り付けます。
下の写真、赤枠部分が取り付けしたパーツ類ですね。
このあとにmSATA SSDも取り付けました。


ぎっしり部品が詰まった感じの内部














もうあと一息ですが、上半身の取り付けという細かい作業があります。
何が細かいかというとアンテナ配線です。これは面倒ですが、キッチリこなしましょう。
 まずは上半身をボトムケースに載せます。アンテナケーブルや、LCD/LEDケーブルが
ヒンジに踏んづけられないよう注意。ヒンジにはケーブルが通るスキマがあります。


アンテナやケーブルは左右ヒンジから出す(赤枠部分)















上半身を載せたら、ヒンジをネジ留め。
このあとキーボードベゼルを載せますが、その前にLCDケーブルを
システムボードに接続、次に右側のアンテナケーブルをボトムケース右端にある
ケーブル経路に通します。

その後にキーボードベゼルを載せ、残りのアンテナケーブルを通します。
アンテナケーブルの経路はカバーがあり、テープなどで固定しなくていいような設計になっています。
(余談ですが、ThinkPad X200/201のころはケーブルをテープでペタペタ固定する必要があり、
メーカーが使っていた黒いテープは経年劣化でベタついたりして大変でした)

赤線はおおまかなアンテナケーブルの経路















左側のアップ















右側のアップ















あとはパームレスト、キーボードを取り付け裏側からネジ留めすれば
組み立ては完成です。無事起動できた時の達成感はハンパないです。筆者だけ?

とはいえ、新品のシステムボードの場合はシリアルナンバーなどが入ってません。
システムボードの個体識別番号(UUID)もないため、毎回起動時にエラーが出てしまいます。


赤枠部分を設定しないといけない














これらは保守用ツールであるThinkPad maintenance disketteという
ソフトウェアを使うことで設定できます。
保守用ですが、レノボのwebサイトから普通に手に入るようです。詳しくはソフト名で
検索してみてください。

こんな感じのソフトウェア。
シリアルやマシンナンバーなどが書き換えできる















ということで、長々とお送りしました。
この辺はC89の冬コミに受かれば、本にしてまとめたいと考えていますが、はてさて。




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